日本国憲法は、「政府の行為によって戦争の惨禍がもたらされた」反省から「すべて国民は、個人として尊重される」(13条)と規定し、この「個人の尊重」は現行憲法の恒久平和主義と基本的人権保障の理念の礎ともいえるものです。
しかし、昨今の政治や社会の状況は、そのような「個人の尊重」よりも、偏狭な愛国心を煽って「国益」「国の名誉」を優先させようという風潮が蔓延しつつあり、異論を封じ込めるような強引な政治決定や、暴力的言動で自分たちの考えに反する者を徹底的に攻撃・排斥する社会事象が頻発しています。
そこで、これらの問題が憲法13条「個人の尊重」を蔑ろにする深刻な問題であり、憲法の基本理念そのものの危機なのだということを、広く市民の皆さんに知ってもらい、アピールするために、このシンポジウムを企画しました。奮ってご参加ください。
*『今、あらためて「個人の尊重」(憲法13条)を考える~「国益」や「国の名誉」の名のもとに何が起こっているか』チラシ PDFファイル(3.69MB)