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第二十三回渋谷法律相談センターコラム「一切責任を負わない」利用規約は無効?

みなさんは「利用規約」をご存知でしょうか?ゲームやネットショッピングなど、スマホやタブレット等のアプリで様々なサービスを利用されている方も多いと思われます。例えば、こうしたアプリをダウンロードする際など、サービス提供事業者が定める「利用規約」への同意を求められますが、アプリのサービスを利用することについて、利用者と事業者との間で、この「利用規約」に従った利用契約が締結されることになります。

そして、この「利用規約」上、サービスの利用に関連して利用者に損害が生じたとしても、事業者は損害賠償など「一切責任を負わない」と規定されていることがあります。

利用者としては、サービスの利用によって何らかの損害を被った場合でも、利用規約にこのように規定されている以上は、事業者に対し、損害賠償などの請求は一切できないと考えてしまっても当然です。

ところが、法的な話をすると、このように事業者は「一切責任を負わない」とする規定は、無効になる場合があります(消費者契約法8条)。

先日、ある適格消費者団体(消費者の利益のために活動する団体)が、ゲームサイトを運営する事業会社に対し、「一切責任を負わない」とする利用規約の条項は消費者契約法に違反するとして、規約条項の使用の差止めを求めて裁判所に提訴したということが報道されていました。

みなさんも、アプリのサービスを利用するに当たっては、利用規約の内容を確認していただくとともに、万一、サービスの利用に関連して損害を被ったときは、たとえ利用規約上、事業者は「一切責任を負わない」と規定されていたとしても、同条項は無効であるとして何らかの救済を図ることはできないか、本法律相談センターの弁護士にご相談いただければと思います。