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第七十五回渋谷法律相談センターコラム「第一東京弁護士会は今年創立100周年を迎えます」

 渋谷法律相談センターを運営している第一東京弁護士会は、1923(大正12)年5月8日に創立され、今年が創立100周年となります。第一東京弁護士会創立のきっかけは、当時、東京で唯一の弁護士会であった東京弁護士会の会員が急増し、会員相互の意思の疎通が円滑にいかない状況にあったことです。そうした状況において、理念を同じくする385名の弁護士が東京弁護士会から分離・独立して創立したのが当弁護士会です。1923(大正12)年315日、時の帝国議会において弁護士会分離法案が可決されたのを受け、同年58日に当弁護士会の創立が認可されました。

 その後、同様に第二東京弁護士会が東京弁護士会から分離・独立し、現在、東京には3つの弁護士会が併存しています。当時は理念や路線の違いが大きかったのかもしれませんが、現在この東京三会は法律相談事業をはじめとして多くの事業に協力して取り組んでおり、対立関係にある訳ではありません。東京に事務所を構える弁護士は必ずどれかの弁護士会に加入しなければならないのですが、多くの新人弁護士は、所属事務所の所長や先輩が属している弁護士会にそのまま所属することが多いです。

 戦前、弁護士は裁判所や司法大臣の監督下に置かれており、弁護士の使命である基本的人権の擁護と社会正義の実現は、著しく制限されていました。その反省も踏まえて、1949(昭和24)年に現在の弁護士法に改正されて、弁護士は国の監督から独立して、完全な自治権を有するようになりました。弁護士を監督するのは弁護士会であり、弁護士会は不適切な行為を行った会員に対して懲戒をするほか、日々の業務に関する研修等も実施しています。

 当センターは、このような公的団体である第一東京弁護士会が直接運営する市民の方のための法律相談場所となります。多くの情報があふれ、どの弁護士事務所に相談に行ったらよいかわからないという方もいるかと思います。当センターを経由して事件を依頼した場合には、第一東京弁護士会が定める基準に沿って報酬等が決められますし、安心してご利用いただけます。迷われていたらぜひ、渋谷法律相談センターでご相談ください。