法律相談の時間は基本的に30分です(一般相談では延長は可能ですが別途費用が掛かります)。相談内容を一から話されますと、すぐに30分は過ぎてしまいます。
そこで、この30分を有効活用するために、相談内容を書面(メモ)にすることをお勧めします。もちろんメモなしでは相談を受け付けないということではありません。
ただ、書面といっても、A4用紙を2枚、3枚と使っては、弁護士がすぐに事案の内容を理解することはできませんので、できる限りA4用紙1枚にまとめるようにして下さい。
A4用紙1枚にまとめることは、ご相談者にとっても、事案を整理することに繋がり、相談の際に何を話せばよいのか、何を質問すればよいのかを把握できるという利点があります。
書面には、上部に事案の相関図と時系列、下部に問題点や交渉経過、質問事項などを記載すると理解しやすくなります(実は私も司法試験の問題を解く際にこのようにメモを取っていました)。
また、ご相談の際に一方的に話されてしまうのはもったいないです。弁護士の相談は「法律」相談ですが、ご相談者のお話には法的に意味のある事実と意味のない事実が混ざっています。弁護士はお話の中から法的に意味のある事実を抽出して、どのような法的解決が出来るのかを判断しますので、弁護士からも質問が出来るようにお気を付けください。
せっかく弁護士の法律相談に足を運んでいただくのですから、相談時間を有効に活用し、弁護士と一緒に問題の解決を目指しましょう。