• 2007.04.24
  • 声明・決議・意見書

「伊藤前長崎市長に対する銃撃事件」に厳重抗議する会長声明

 平成19年4月17日に発生した,暴力団幹部による伊藤前長崎市長殺害事件は,民主主義社会の根幹を暴力によりねじ曲げようとする暴挙というべきであり,我々は事件の真相究明を求めるとともに,関係機関により同種事案の再発防止のためにできる限りの措置がとられるように求めるものである。

 我が国社会において,暴力により自らの要求を通そうとする勢力が存在することは,民主主義社会に対する重大な挑戦というべきであり,この事件を教訓として,社会全体において,暴力団等の反社会的勢力を排除する機運がより一層醸成される必要があると考えるものである。

 他方において,これまでに市民・企業・行政において,暴力団等の反社会的勢力からの不当要求を排除する運動がなされてきた中で,今回の事件により,不当要求に安易に応じることになることを懸念するものであり,当会は今後とも警察等他関係機関と連携のうえ暴力団等の反社会的勢力による不当要求を防止し,排除するための活動をより一層積極的に果たしていくことを決意するものである。

 最後に、暴力により志半ばで生命を絶たれた伊藤前長崎市長のご冥福を心からお祈り申し上げる。

平成19年4月24日
第一東京弁護士会
会 長  加 毛   修

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