アスベストを原因とする中皮腫と肺ガンの死亡者数は今後数十年間にわたって多数にのぼるおそれがあります(一説によれば2000年から40年間の悪性胸膜中皮腫による死亡者数10万人)。
また、アスベスト建材を使用した建物の建て替え時期とも重なり、政府のみならず国民が総力を結集して対応策を検討し、有効な施策を実行することが緊急課題となっています。政府も、アスベスト被害の実態調査や被害救済を目的とした法案の骨子の公表など具体的な対策に向けて動き始めました。
本シンポジウムでは、長年にわたりアスベスト問題を取り組んで来られた医師や政府の担当者、建物の法律関係・実務をめぐる専門家、公害被害者の救済制度に関する専門家等をお招きして、アスベストの危険性や健康被害、政府の取り組みなどを紹介しつつ、建物の解体工事に伴うアスベストの飛散防止といった被害拡大防止策のあり方や、被害救済策等を考えることを目的としています。法律や建築の専門家だけでなく、アスベスト問題に関心のある市民の方々も奮ってご参加ください。
【日時】 2005年12月17日(土)
午後1時30分~5時30分 (開場 午後1時)
【場所】 昭和女子大学 学園本部館3階 大会議室
(世田谷区太子堂1−7) 東急田園都市線「三軒茶屋」駅南出口徒歩5分
入場無料
基調講演:名取 雄司 氏(中皮腫・じん肺・アスベストセンター所長)
《第1部》 アスベスト被害の拡大防止策 ~建物規制を中心として~
パネリスト: 大越 慶二 氏(環境コンサルタント)
鎌野 邦樹 氏(千葉大学大学院専門法務研究科教授)
国土交通省の担当者
《第2部》 アスベスト被害の救済 ~被害者救済立法の課題とあり方~
パネリスト: 名取 雄司 氏(中皮腫・じん肺・アスベストセンター所長)
淡路 剛久 氏(立教大学大学院法務研究科委員長・教授)
環境省の担当者
※各部毎にパネルディスカッションを行います。
◆主催 東京弁護士会(問合せ 人権課 03-3581-2205)
◆共催 日本弁護士連合会
第一東京弁護士会 第二東京弁護士会